2019年9月26日、メイン展望デッキリニューアルと同時に、東京タワーに新たな施設「タワーギャラリー」がオープンしました。
curioswitchは、「タワーギャラリー」のロゴデザインと、こけら落としとなる企画展のアート・ディレクション&キュレーションに携わらせて頂いています。
ロゴ・デザイン
2018年、仏エッフェル塔の茶会がご縁で、今回「タワーギャラリー」のロゴデザインを依頼された、curioswitch クリエイティブ・ディレクター近衞。
人々の心にある東京タワーのイメージを損なわず、かつ、今までにない斬新なデザインを心がけて、完成させたのが、こちらのロゴです。
キュレーション・サポート
そして、映えある第1回目の企画展「東京タワーがみつめた60年〜皇族方をお迎えして〜」の総合監修、渡邊満子さんを全力でサポート。
会場図面から3Dデザインを起こし、展示作品の構成を、渡邊さんと一緒にゼロベースから練り上げ、さらに、セレクトした皇族方のお写真やファミリアさんからお貸出し頂いた浩宮様のバスケットなど、どのように展示作品を美しく見ていただくか、会場全体のアートディレクションも担当させて頂きました。
写真 ライティングの最終調整を行うcurioswitch担当者と渡邊満子さん
本展の見所のひとつは、フラワーアーティスト竹田浩子さんによる赤とゴールドのフラワータワーです。皇族方をお迎えする企画展にふさわしい、厳かなエントランス空間が完成。文字通りタワー・ギャラリーに花を添えて頂きました。
写真 左から竹田浩子さん、渡邊満子さん、curioswitch近衞
現代の国見岳
ちなみに、東京タワー竣工後しばらくして昭和天皇が訪れて、戦後の焼け野原から復興する首都・東京を一望されたのだそう。
渡邊満子さんの言葉を借りると「東京タワーは現代の国見岳」の役割を果たしたのです。
歴代天皇が高所から国を見渡して国民の幸せを願ったように、東京タワーの望遠鏡を覗いた昭和天皇も、復興の様子に深い安堵と喜びを感じられていたに違いありません。
東京を見下ろす昭和天皇と案内役の東京タワー創業者・前田久吉(展覧会図録)
今しか見られない企画展
1958年の竣工時から現在まで、東京タワーには多くの皇族方が訪れました。そしてたくさんの写真が残され、それが今、当時の様子を物語る資料とともに展示されています。
「一期一会」とは千利休の言葉ですが、展覧会というのは茶の席によく似ています。選りすぐりの逸品を並べて展示し、限られた時間の中で楽しむというところはまったく同じ。
東京タワーという特別な場所に、新しくオープンした「タワーギャラリー」。今しか楽しむことのできない展覧会に足を運んでみてはいかがですか?
写真 展示を熱心に見る来館者たち
<企画展情報>
東京タワーが見つめた60年 〜皇族方をお迎えして〜
会場:タワーギャラリー(東京タワー内フットタウン3階)
会期:2020年春休みまで
9:00〜23:00(最終入場22:30)
料金:入場無料
お問い合わせ先:03-3433-5111
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