弊社近衞忠大が、市立伊丹ミュージアムのオープニングイベントに登壇させて頂きました。
実は、兵庫県の伊丹と近衞家は、お酒という絆で、強く結びついています。
中世以来、近衞家領は現在の宇治にありましたが、黄檗山萬福寺の建立に際して幕府に公収され、寛永元年(1661)年より、幕府領だった伊丹が近衞家の所領となりました。
絆はお茶からお酒へ変遷する訳ですが、清酒発祥の地でもある伊丹酒は、近衞家庇護のもと、江戸を中心に大いに人気を博したのだそうです。
京都の近衞邸に伊丹の酒造家を招いた記録も近衞家にあり、江戸、明治、昭和に至るまで伊丹と近衞家の交流は様々な形で続いて来ました。例えば1943年以来、伊丹の市章は近衞家家紋のひとつ「合印紋」が使われています。
近衞家の合印紋
そして現在。
同じ兵庫県赤穂市とのご縁から、弊社近衞が、近衞領時代の文化財を所蔵する旧伊丹市博物館を訪れ、伊丹の方々との直接的な繋がりが、再び育まれるようになりました。
今回、伊丹市立博物館が、柿衞文庫、伊丹市立美術館、伊丹市立工芸センター、伊丹市立伊丹郷町館と統合され「市立伊丹ミュージアム」として新たに船出するのを契機に、『SAKEがデザインする縁』と題したオープニングイベントに、江戸時代からのお付き合いでもある小西新右衛門様と共に、近衞忠大へ登壇のお声がけを頂きましたことは、まさに350年以上に亘る「縁」の賜物と感じた次第です。
本イベントの模様は、市立伊丹ミュージアム公式YouTubeチャンネルにてご視聴できます。
ご興味ある方は、ぜひこの機会にご高覧頂ければ幸甚です。
◆タイトル:
伊丹ミュージアムオープン記念イベント
「伊丹塾vol.1 座談会『SAKEがデザインする縁』」
◆日程
2022年4月23日(土)14:00〜15:30
◆会場
市立伊丹ミュージアム 旧岡田家住宅 / 酒蔵
◆登壇者
小西新右衛門様(小西酒造株式会社 社長 第15代当主)
近衞忠大(第32代近衞家当主嫡男)
◆コーディネーター
坪内稔典様(伊丹大使、柿衞文庫理事長)
末筆となりましたが、この度貴重な機会を頂きました伊丹市様と、小西新右衛門様、坪内稔典様をはじめご尽力頂いた全ての皆様に、curioswitch一同、心より感謝申し上げますと共に、この邂逅が伊丹に関わる方々のシビックプライドに多少でも貢献できればと祈念しております。
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